妥協

妥協

雨の日は思い出します。

昔、飲み屋を営むおっちゃんに
『怠慢するな!』と初対面なのに、いきなり雷を落とされたことがあります。



社会に出て、他人に本気で叱られたのはそれが最初でした。

妥協は決して許さない親父でした。
厳しい。とにかく厳しい。
人に厳しい💦

田舎の商売人なのに、大企業に喧嘩売ったりしてw
ただ、自分に厳しい。
尖るほどに向かい風は強くなるのを実感しながら生きているから。
だから、
おっちゃんには、生きていく上での美学があった。

例えば、
私が少しでも気を抜いた80%の仕事をすると、
おっちゃんの目は
『それがお前か?』とねw

感謝しています。

社会人になりたての大切な時期に、死ぬほど怒鳴られて。
何度も何度も門を叩いて、
何度も何度も追い払われて。
女だろうが関係なく。
雨の中、泣きながら走り回って。

あの経験がなければ今の私はいない。

妥協も怠慢も。
私はしない。

今、他人に北風を吹かせる大人はいますか?


おっちゃんはものすごく疎まれていたけど、
私は今でも大好きです。
世の中におっちゃんを物凄く好きな人間がいる。
10人中、
8人、9人がNOでも
1人、2人はYESなら。

私はそういう生き方が大好きです。

嫌われたって疎まれたっていい。
たった1人理解者がいれば。

おっちゃんとはあれから会ってもいないし、
今後もないかもしれない。
でも、おっちゃんに感謝している私は、
きっと。
あの町であの時代に、
かっこいい親父としておっちゃんの名前を出す。

たった一人でもいい。

強烈に記憶に残したものが世の中に残っていく。

もし、その時代に認められなくとも。

それがアートかと。


あなたは何をこの世に残したいですか?
残せるものを創造していますか?


では、また❤


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