実体

実体

今、この時に目の前に映る。

触れて、声が聴こえて。

その時だけ、感じる。

瞬間、この人とこの瞬間は生きていると感じる。

ただそれだけで一晩生きている。

わたしも目の前の人も、次の瞬間には実体を持たなくても。




時は流れゆくもの。
だけど、

今のわたしはその時の写真を切り合わせて。

そうしてやっと生きてる。


どこかで、そんな風にしか生きられない方がいてもそれでいいと思う。

この瞬間に生きている価値を自分で認めることができれば、
次の瞬間に実体を持たなくても。
継ぎはぎのパッチワークでも。

大丈夫。

ちゃんと、刻まれている。


優しいものは恐い。
優しくしてほしくないから優しくしない。

ふと、優しいに触れてしまうと止まらなくなる。
次の時が恐くなる。
でも、繋ぐ必要もなく。

色褪せてもその写真だけで生きている姿が浮かぶ時もある。


わたしはどう映ってる？

あなたは、そのひとにどう映ってる？
あなたは、どう感じてる？


きっとこのことが、すべてなのだと思うのです。


この時をこの人たちと刻んでいたい。
純粋に、それだけで生きている。
次の瞬間になくなっても。


永遠を、時の流れを、描くから苦しいのです。



今、を重ねて。
いつのまにかアルバムになり。
ストーリーになる。

その人から見ると動画である。

これが時の正体です。



お会いしましょう。
逢える時に。

あなたが生きているこの時も
わたしが生きているこの時も
確かではないので。

終いに・・・、会えなくて残念ねって悲しい顔してるの嫌だから。


そのための努力をします。
何よりも大切だと思うので。


では、また💙