生花

生花

花は枯れゆくもので、切り花にしてしまうと勿体ない。

私も花の生命を短くし愛でることに抵抗がありましたが
今は、切り花と暮らしています。

人間によって限られた時の中で、ただ美しく目を楽しませる。

これほどにも何も求めない愛が?

と。

だから、価値を与えたい。





女はどう生きることが美しいでしょう?

美しさとは何でしょう?


道端に誰のものでもなく可憐に咲いている。
愛らしく。

植えられてその鉢の中で、主人の下で従順に花を咲かせる。
麗しく。

切り取られ花瓶の中の水が絶えるまで咲く。
凛とはかなく。

色はセピアに、枯れても咲いてる。
色香を漂わせ。


ただし、
どの花も求めない。
花はただ咲いている。

求めず、主張し、人の目に焼き付く。
寂しさを残すために。

なくなった時に、その花のある時を愛していたことに気づく・・・



そうやって、
愛を求めず究極的には求めて咲くことって美では?
と思うのです。

私は、今は切り花を愛でています。


彼女が死に、新しい花に取り代わる。
そんな悲しい一生が美しくてたまらないので。


あなたがなくなった時、
あなたの美しい姿に愛情を持つ人間がいますように。

どう咲いていたいですか?
どう散って朽ちたいですか?

あなたはどんな花として生きていますか?


では、また❤


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